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世界の最も高いところで行われたサイトランス・フェスティバル「シャクティピーク・フェスティバル」に参加してきました①

Shakti Peak Festival Nepal

 

チトワンで出会ったドイツ人の友人に誘われて、サイトランスミュージックのフェスティバルに参加してきました。
ちょうどラッセの予防接種のためにカトマンズに帰らなくてはならなかったこと、カトマンズの山奥の山頂の秘境で行われること、サイトランスにちょっと興味があったことや、
サイトランスの雰囲気≒ヒッピー、旅人、オルタナティブ系の人たちが来るだろうということで参加を決めました。

 

 

前々日の夜にカトマンズに戻ってきて、前日にフェスティバルのミーティングに参加。
ミーティングでたまたま前に座っていたノルウェイ人のグループは
ノルウェイでサイトランスフェスを開催している人たちで
タイの旅行中にこれを聞き、DJのリストを見て
「これは是が非でも行かなくてはならぬ!」と
わざわざ飛行機を変更してやってきたそう。

というのも、サイトランス界では知らぬ人はいないというような
名だたるDJがその名をずら~~っと連ねていたから。
この規模のフェスではメインDJが3~4人のところを
ほとんどのDJが世界からわざわざ招聘されたDJだということで
その後フェス当日に出会った人たちも
「DJのリストを見て来ることを決めた」という人たちも
結構な数いました。

そんなことを聞いたらドキドキ!!!

 
テント・寝袋・マットレスの予約をして、必要なものの買い出しをし、
熱いシャワーを浴びて、ラッセどんの追加の買い物の内容に爆笑して眠りにつきました。

当日は6時に起きて7時半に集合地点へ!一番乗り!
だがしかしそこはネパール時間、結局出発は9時半を回っていました。
しかしそこに集まった人たちのスーパーヒッピーぶりときたら!
半分以上の人がドレッドヘアーorロングヘア、
肌がよく見えるボロボロに擦り切れたアースカラーやダークカラーの服、
じゃらじゃらと重ねたアクセサリーなどなど
かなりパンチの効いた装いで、
およそ百人強のこれらの人たちがジープに乗り込んでいく様は
地元の人たちだけでなくともその目に異様に映ったことでしょう。

 

さて、もうそのジープに乗り込む時点で予想していた通り、
フェスそのものも素晴らしくカオスでした。
きっとこのカオスにケセラセラ・カオスにあってさえ
平常心・楽しみを見つけられるようになってこそ
一人前の旅人・もしくはできた人間・もしくは悟ってる人間なのでしょう。

 

 

悪天候で道が極度にぬかるみ、
バスが使えなくなったため急きょジープが手配され、
ジープは十数台で、グループ/人数ごとに割り振られたのですが
指示系統というものが存在しないため、まぁバラバラ!笑
車が道路に前から並んでいるので、前から順に番号を振る・・・のではなく
10,9,8,5,6,2,4,3,1というような謎な配置のため
人がごった返し、途中から面倒くさくなった?分けわからなくなった
ドライバーの人たちは
「もういいや、乗り込め乗り込め!」となり
「まだまだいけるで~」とハイパーぎゅうぎゅう詰めで
1台に10人乗るという中々ハードな感じに。
そしてジープ手配料がひとりひとりにかかることとなり、
現金を食べ物分しか持ってきていない私たちは最初からピンチなことに!!
ひゃお!

まぁ最悪水飲みの断食で乗り切ろうと決めて、出発!

 

 

 

 

 

「ダカールラリーのドライバーの隣に座って、宙を飛ぶ車や川を渡るワイルドなドライバ鵜を体感してみたい」
と思っていましたが、きっとこのような感じなのでしょう。

 

 

舗装されていない、石と土の道は超凸凹!
なので車ががたぼこ進むたびに頭を天井にぶつけたり
宙に体が浮いたり
前のめりになって車が泥水の中を進んだり
中々タフで、
カトマンズから約50キロですが
うねうねがたぼこ工事中の山道を山頂に向かって進んでいくため
5時間半の道のりは
山頂に向かうほどに崖っぷちがとても多くて
一度は車が崖の急カーブでエンストして
エンジンをかけた際に後退した時には
「これはマジで崖から落ちて死ぬ」
と身震いしました。

 

 

ネパールは道がとても悪いので
路肩に横転して乗り捨てられた車が日常風景になっている、と
言えなくもないのですが
ジープに同乗していた人も
「カトマンズからポカラに向かう道でバスが横転したんだよ~」と
淡々と語っていたり
(ポカラはネパール第二の都市)
(横転したけれど誰もけがはなかったらしい。奇跡!)
そうと思えばなんと
私たちのジープの一行の最後尾車が
山頂付近で横転したり
(深刻なけがを負った人はいませんでした、良かった!)
もはや誰もがいつこんな割と大き目な事故に巻き込まれても
おかしくない状況なのです。

 

 

 

 

私たちの車も、運転手さんが
崖をフルパワーで登り切って
「ふうっ!」と冷や汗をかいたり
「こんなデンジャラスなドライブはそうそうない!」と
ある意味エキサイトしていたりと
車内が一団となって
無事の到着を祈っていました。

 

 

 
そうそう、まるで映画やドキュメンタリー映画の中の様な山奥の秘境で
標高が上がると、美しい段々畑が広がり
その中に小さな小さな家々が点在し
山岳民族の人たちがヤギや牛を放牧してのどかに暮らすさまは
とても心癒されるものでした。

 

 

 

と同時に、ここでフェスを開催するのに一体どれだけの時間と労力がかかっているのだろうと
想像せずにはいられませんでした。

 

 

デンマーク人の友人で、クラシックミュージックのフェスティバルを毎年開催している友人がいるのですが、お城とその領地すべてを貸し切って行う約10日間の日程のために彼は1年かけて用意をしているのですが、

ローカルの人たち以外誰もいかないだろう山を4つ5つ超えたさらに山奥の山頂に
ステージづくりやトイレ・シャワーに、食べ物やその他たくさんの機材等を持ち込んだりなどなど、文字通りゼロからすべてを始める(これが初めてのフェスだそう)のは
途方もない労力と時間がかかっただろうと思われ、
「何でこの場所をわざわざ選んだんだろう?」と
不思議でなりませんでした。
(そしてこの理由は、オーガナイザーが主に不在のため最後まで知ることはありませんでした…)

 

さてしかし。

ついて早々から不機嫌マックスでした。
というのも、予約していたテントが責任者不在のためどこにあるのか誰も分からず、
結果「それらしきあるものを使ってしまえ」ということで
みんなでテントを奪取することに。

 

そしてもちろんのこと、寝袋やマットレスはなく、
「届くのを待ってください」ということで
最後まで届くことはなかったのです。。。

 

こういったことは、日本や欧州ではまずまず、まーーーーずないでしょうし
あったら超絶ウルトラ大問題で、ヤフーニュースにも取り上げられそうですが
ここはネパール。
悲しいかな 「ここはネパール」の言葉にも慣れてきた感があり、
主催者も初めてだし、誰も何も知らないし、そもそももうどうしようも無いのだから
怒っても仕方がない、あるもので・今の状況でどうにかするしかない、
というスタンスになってきました。

 

 

 

テントを奪取し、しばしば休憩した後に会場の山頂を見て回ることに。
それにしてもこんなフェスティバルは初めてです。
だって、放牧されている牛たちがぽてぽてと会場をあるっているのですもの。
(牛糞があちこちに落ちています)
(ローカルの人たちのワンちゃん達も一緒に)

牛も一緒に楽しむフェスティバル、なんと面白楽しいフェスティバルなのでしょう!

 

 

 

 

さて、実はネパールについてからラッセと話していたことでもあり
私自身のチャレンジのひとつでもあることがいくつかあるのですが、
その中のひとつが
「ソーシャルスキル・会話力・コミュニケーションスキル・外交的/オープンになること」なのです。

 

 

意識的にか無意識的にか、恐らく多くの時において
丁寧さというバリアを張ってしまい、中々仲良くなれない・打ち解けられないところがあり、
特にグループトークにおいては
自分の感じたことや思っていることを自分自身が知覚することにワンテンポ、
それをさらに口に出すことにワンテンポ、
多くの人よりも時間がかかることを感じていて、
そのため日本語ですらグループトークが苦手でだまりがちになるのに
更に母国語ではない英語でとなると
かなり労を要し、
そのためグループトーク好きな人たちの輪の中にあっては
めっちゃ静かな人となってしまうのです。

 

 

私がだまりがちなのをラッセがとても気にしていて
「もっと会話に入ってきなよ」
「ハルカの意見をみんな聞きたがっているんだよ」と
言ってくれるのですが、
如何せん、グループトークのリズム感についていけず
(というより、その空気感に自分が入り込めない・なんとなく疎外感を感じるからかも)
もやもやとしていたのです。

 

 

 

なので、このフェスティバルは言えば
社交的になる・外向的なふるまい力を身に着ける・会話力を上げる練習の様なものでした。
なぜなら常に人に囲まれているし、
することと言ったら
踊ることと人と出会うこと≒会話することしかないから!

 

 

 

 

・・・結論から言えば、あぁ~~~きつかった!
カトマンズに帰ってきて、シャワーを浴びたら
頭のもやもやや疲れがどばぁーっと出てきて
ぐっすりと眠ってしまうくらいでした。

 

 

内向的な人にとっては、ひとりになる時間や
文字通りの意味で静かな時間・充電する時間がすごく大事なんじゃないでしょうか?
この感覚わかる‼‼という人はとても多いはず!

 

 

 

でも、あとでまた書きますが
村で出会ったドイツ人の友人しかり、豪雨の時に出会った人たちしかり、
私のコンプレックスである
「知的なウィットにとんだ会話力が無くて、とてもストレートで朴訥な表現になってしまうことや、話す内容自体がかなりぶっ飛んでいるらしいこと」は
存外ひとは気にしていないんだなとわかり、
それだけで何だか気が晴れました。
(話さないで静かにしているより、むちゃくちゃでも・クレイジーでも会話に参加したほうが自分も相手も楽しいし、それがお互いを楽しませることになるから)
(「空気を読む」という言葉はこの際忘れましょう的な)

 

 

 

山頂だけあって、昼間は日が照り付けてとても暑いのですが
日が沈むとかなり冷え込み、
そのためいたるところでたき火をしていました。
(恐らく今回の参加者は200人弱・全体の人数で500人弱位ではないかと)

 

 

 

焚き火を囲んで世界中から来ているスーパーヒッピーたちと
のどかな時間を過ごし、ダンスフロアで踊り、
テントに戻り眠る、
朝が来ればラッセと朝ごはんを兼ねてピクニックをして
山頂から雲海の山麓の光景を心地よい風を受けながら眺めて
フェスティバルサイトで
行き交う・出会う人と旅についての情報交換をしたり・・・

文字で書くと穏やかでのんびりとした時間ですが、
実際には
飲み水以外の水は全く無かったり
(トイレとシャワーはあるが水はない)
何かハプニングがあったときに話をするオーガナイザーやインフォがないため
途方にくれることとなったり
支払いのトラブルでエンジニアやスタッフの方々が帰ってしまったり

いろいろとかなりハードというか
ダイナミックな日々でした!!!!

・・・なのでぶっちゃけ、
フェスティバルの思い出は何か・最もよかったことは何かと聞かれたら
フェスティバルやその雰囲気、その音楽自体よりかは
そこで出会った人たちの途方もない優しさに触れて感銘をうけたことや
後でまた記事にも書こうかと思いますが、
ハルカ再爆発による哲学的な話をラッセとじっくりとしたことなど
フェスティバルをきっかけとして出遭ったこと、と言えます。

(そしてぶっちゃけ、私はサイトランスはそんなに好きではない・踊るのなら
エレクトロやポップが好きだし、
聞くならクラシックやコンテンポラリークラシック、
ヒーリング系音楽が好きだと気が付きました。)

 

 

 

 

 

とは言え、
サイトランスが好きな人にはたまらない音楽の濃縮版!!!だそうですので
もし来年も開催されることとなったら
万全のキャンプギアを用意して行ってみてください!
(&食べ物や飲み物も自分の分を持っていくことを激しくお勧めします。)

本当に山奥の山奥の山頂で、シャトルジープ以外にアクセスはなく
自力で行き来はできないことを念頭においておきつつも
その山頂からの眺めや、山に暮らす人たちの暮らしを
楽しんでみてください(⋈◍>◡<◍)。✧♡

 

 

 

 

・・・思ったより書くことが無かった。
(というより、書きたいことの大半が数々の「ちょっと!どうなているのよ!」だったので笑)
(いかに書く、ヒッピーの人たちのポジティブでオープンなあり方に触れて、この際数多くの不満や憤怒は書かないでおきましょう。)

ということで、いろんな初めてについての感想:::

いろんな初めて:
・がっつりオンリーサイトランス漬けのフェス
・舗装されていない山道を延々ジープで走ること
・車に乗っていて剥げそうな位頭をぶつけること
・車が何度も飛ぶこと
・崖で車がエンスト&後退し「マジでこれは死ぬ」と
リアルに何度も思ったこと
・飲み水以外水が無い環境

そして何より・・・
・30年生きてきて初めて、山の豪雨に打たれて
屋外で文字通り「寝る場所が無い」を経験したこと

安心してあったかくして眠れる寝床がある、というのは
当たり前すぎることに思っていましたが
今回ほど寝床があるありがたみ・
夜眠りたいときに眠れること
濡れる心配なくあったかくして眠れることが
いかに素晴らしく大事なことかを体感しました。

 

ダカールラリーのドライバーの車に乗って、
車が飛んだり川の中を進んだりするあのスーパーワイルドな感じを味わってみたい、と思っていたことや

シティライフとワイルドライフの両方を味わう暮らしがしたいと思っていたことや

素敵な人たちと出会いたいと思っていたこと。

ネパールに来てから何度も、夢見ることと実際にそれを生きるのは全然違うことを経験していますが、今回はそれのハイライトと言えます。

そして豪雨でずぶぬれになり、人のあたたかさや
やさしさを衝撃と言っていいほどに感じました。

「ハルカ、それだけじゃマジでだめだから」
「ハルカ、山では山の格好が必要だよ」と、口酸っぱく何度も私の軽装備をマジで心配して、お店を一緒に回って必需品をすべて揃えてくれて&値段交渉もしてくれた友達には、豪雨の中にあって感謝してもしきれない位だし

テントが水びだしになって眠れなくなってしまった私たちに
「良かったら私たちのタープで寝る?」
「寝袋も貸すよ」
「ショール使って」
と信じられないくらいの優しい申し出をしてくれた人たち。

「最悪な環境にあって、何も誰もどうすることができないとき、悲惨な気持になっても何も変わらないのなら、その環境を楽しむ・楽しみを見つけ出す方が気分がいいじゃない?」
と、豪雨の中にあってもポジティブな態度の優しいみんなに、「こんなに優しい人間がいるとは」
「違う星から来ているのでは?」
と思ってしまうほどに
心の底から感銘を受けました。

ドレッドヘアーや全身ピアス、全身タトゥーに
肌がよく見える擦り切れた風のボロボロの服を
身にまとった、スーパーヒッピーが集うフェス、
ぶっちゃけちょっとしり込みしていましたが
豪雨のおかげで
「人は見た目だけでは判断できない」
「中身・人間性は外側にすべて現れるわけではない」

体感することが出来ました。

しかし今カトマンズに戻ってきたわけですが
水があること

水で流れるトイレ
シャワーがあること

タクシーで行きたいところに行けること
などなど
およそ全ての人間の文明の発明に
感謝しまくっています。

「ウ、ウォーターー!」と
何度も叫んだことは言うまでもなし。

 

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